最近チャートを見ている皆さんに注意ですが、12月には今後数週間の相場に直接影響を与えそうな3つの重要なイベントがあります。

まず直近は、12月11日の米連邦準備制度理事会（FRB）の金利決定です。本来、市場は今回動きがないと見ていましたが、突然利下げ予想が87%まで急上昇し、予想の転換がかなり急でした。

続いて19日、日本銀行の動きです。これまで12月に利上げはないと見られていましたが、今週月曜日に総裁が公に発言し、その内容から行動に移す気配が感じられ、市場では利上げの確率が大きく高まりました。

最後は26日、ビットコイン年末の巨額オプション満期です。これは通常の決済ではありません——Q4四半期末であり、年間の締めくくりでもあり、名目価値は一気に230億ドルに達します。この規模の満期日は、これまで常に大きな波乱を呼んできました。

最初の2つの材料が厄介なのは、FRBの利下げも日銀の利上げもそれ自体で十分インパクトがあるのに、市場の予想が大きく反転した点です。2重の不確実性が重なり、ボラティリティが小さくなることはなさそうです。

オプションデータを見ると、現在ビットコインオプションの最大の痛点は10万ドル、PUTのピークは84,000付近に集中しています。つまり、12月に10万ドルをしっかり超えるのは難しいが、84,000ドルのあたりでは機関投資家がプットでヘッジしているということです。数日前に84,000を割り込んだ後、ほとんど底練りせずにすぐ反発したのも、このヘッジが影響している可能性が高いです。

この3週間は、様子見を多めにして無理なトレードは控えた方が良いでしょう。