人は感情が安定することは不可能であり、感情が安定する核は水のように無情です。老子は「上善は水の如し」と言いました。水は天道に最も近い存在であり、天道は無情であるため、水もまた無情です。無情とは絶情や無義ではありません。無情とは何か？情欲がないことが無情とされ、無情とは人間の欲望や感情がない状態です。例えば、なぜすべての教師や親が子供に対して公平であることができないのでしょうか？それは偏心があるからです。有心であれば感情が生まれます。したがって、無心であることが絶対的な公平を保障し、無情であることが自然に無為を実現します。水が無情であるからこそ、水は万物を受け入れることができるのです。ご覧のように、水の中には泥や砂もあれば、清らかな泉もあります。水はそれらと共存でき、最終的には沈殿を通じて水は透き通るようになります。怒り、悲しみ、不安の感情は泥や砂のようであり、喜びや満足の感情は清らかな泉のようです。本当に感情が安定している人は、ネガティブな感情がないのではなく、それらの存在を理解し、水が泥や清水を受け入れるように、すべての感情を受け入れ、最終的には自己の認識を通じて沈殿させ、自分自身を感情的に安定させるのです。したがって、無情は上善であり、無情こそが最もハードコアな感情の安定を成し遂げることができます。情欲がないことが無情とされ、無情は全体を破ることができる。これが「上善は水の如し」の力です。